今回は、テキストの選び方について解説していきます。
テキスト選びは重要で、これを誤ると買いなおしたり、理解できずに受験を諦めてしまうことにもなりかねません。こうならないように、しっかりと厳選して、選択していくことが、合格の第一歩になります。
宅建のテキストは分厚い
本屋さんに行くとわかりますが、宅建(宅地建物取引士)のテキストはどれも分厚いです。他の一般的な資格系のテキストと見比べても、ページ数が多いのがよくわかります。
ですから、このテキストを読破するためにも、自分に合ったものを探せるかが成否を分けるといっても過言ではありません。
基本的なテキストの選び方
まずは、本屋さんに行っていろいろとみてみることです。近くに大きな書店がない場合は、アマゾンやそのテキストを販売している会社のホームページで、立ち読みができる場合が多いので見てみるといいでしょう。
基本的には、自分が見やすいと思ったものが一番です。
ただし、イラストが多く、見やすいものは、わかりやすいのですが、テキストの内容が薄いことも多くありますので、注意しましょう。
残念ながら、どのテキストも完璧じゃない
宅建士の試験の合格率は低いです。
ひとつの理由として、テキストに載っていない問題が登場することです。また、テキストによって、載っていないもの、載っているものがあったりもします。
テキストだけでは、合格できない
これが、宅建の合格率の低い理由の一つです。
また、テキストを読んだだけでは、問題は解けない、ということもあります。
勉強を始める前、始めた直後は、不安な気持ちからか、もっといろいろ載っているテキストにすればよかった…と思うかもしれません。
でも、実際にはどのテキストを買ってもそれほど差はありませんが、自分に合っているかどうかは成否を分けます。
図が多すぎるテキストは、買い足しが必要かも
宅建士の試験の合格率の低さは、テキストにない問題が出ることです。テキストによって差がありますが、図が多いテキストは、テキストに載っていない問題と遭遇する確率が勿論上がります。
ただし、初学者や資格試験、法律用語に慣れていない方にとっては、図の多くないテキストだと最初でつまずいてしまうかもしれません。
そういった方にとっては、図の多い、簡単なテキストをまずは選ぶべきかもしれません。ただし、繰り返しになりますが、テキストに載っていない問題と遭遇する確率が上がりますので、どこかの時点でそれを埋めるテキストなどを買い足す必要も考えておくといいでしょう。
具体的なテキストの選び方
ここでは、実際に市販されているテキストをタイプ別に紹介していきます。ここで紹介するのは、比較的どこの書店にも置いてある、売れ筋や私が気になったものを紹介します。
また、解説では、情報量と読みやすさを最大★5つで評価していきます。
みんなが欲しかった! 宅建士の教科書
情報量★★★ 読みやすさ★★★★
Amazonで最も売れていると思われるのが本書です。
一言でいうと、非常にバランスのいいいテキストといえるでしょう。そういったところから選択される人が多いのだと思います。
ただし、売れているからOKという理由だけで選ぶと、後悔することもあるでしょうからしっかりと選択する必要はあります。
わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト
情報量★★★★ 読みやすさ★★★
こちらも非常にバランスがいいテキストだと思います。ちなみに、私は本書を選択しました。
情報量は比較的多めで、イラストなどは他のテキストに比べて少し少なめですが、それでわかりにくいということはないと思います。
直近の試験で問われた内容にアンダーラインが引いてあり、いつ出題されたか明記されているのがポイントです。これが勉強の強弱にもなりますが、10年に1回した問われていない民法の内容であっても、重要に思えてしまう面もあり、このアンダーラインの意味を正しく理解しないと、勉強範囲を広げ過ぎて、逆に詰んでしまう原因にもなります。
他のジャンルでも、資格試験を受けたことのある人、リベンジ組の人にはおススメです。
宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト
情報量★★ 読みやすさ★★★★★
初学者の方や資格試験に慣れていない方におススメのテキストです。今回紹介する中では、イラストなどが最も多く、比較的わかりやすく書かれています。
宅建試験の問題のほとんどが法律の知識を問う問題なので、問題の内容も、一般的にあまり目にしない文言になっていることが多く、テキストとのギャップに戸惑うかもしれません。
個人的には、入り口のテキストとしては最適という印象です。ただし、試験の直前期(9~10月)に読み返すには…という部分もあります。
出る順宅建士 合格テキスト
情報量★★★★★ 読みやすさ★
一般的に見かけるテキストの中で、最も情報量が多いのが本書です。その分、初学者の方には、難しい面もあります。
はっきり言います、玄人向けのテキストです。
試験範囲の多くをカバーしていますので、試験対策としてもっとも知識を得られるのが本書ですが、これまで紹介してきたテキストと比べて、一線を画す、辞書のような存在といっていいかもしれません。
資格試験に慣れている方、リベンジ組の方、絶対に一発で合格したい方にはおススメではないでしょうか。
あなたにもできる!宅建士テキスト

これまで、さまざまなテキストを紹介してきましたが、このテキストは、余分な部分を省き、基本的な部分とポイントを絞った効率のいいテキストです。タイパ社会の中では、いかに効率よく勉強するかも一つのテーマです。
本書は、そんな要望に目を向けて作られました。
ですが、ボリューム的に少なすぎないようにも心がけています。
ちなみに権利関係は5分冊になっていますが、166ページあり、極端に少ないというわけでもありません。ポイントだけをうまく抜き出しながら、基本を押さえられる内容になっています。
しかもこれ、PDFなんです。スマホに入れて、持ち運んで移動中にも勉強することができます。5分冊になっていますので、見つけたいポイントが探しやすくなっています。
あなたにもできる!宅建士講座の付属テキストになっていて、動画とリンクした内容になっています。動画も1回あたり5~7分程度となっていて、いつでもどこでもテキストを見ながら、学ぶことができます。
宅建士試験を受ける方は、社会人や就職活動中の方も多く、タイパを意識した勉強方法を探されている方も多いのではないでしょうか。
そんな方は、一度あなたにもできる!宅建士講座も使ってみてください。